睡眠ポリグラフでの脳波感度と臨床脳波での感度がなぜ異なるのか?

臨床脳波検査、睡眠ポリグラフ検査のどちらも、同じ脳波を記録します。臨床脳波での感度(脳死判定を除く)は50㎶/5mm(10µV/mm)ですが、睡眠ポリグラフの脳波感度は5µV/mmで、臨床脳波に比べて、倍の記録となります。同じ脳波記録でも、それぞれの検査での対象となる波形の大きさが異なることが挙げられます。臨床脳波では、安静覚醒時の脳波(α波)の大きさは20~50µVの背景波と、250µVまで記録可能な高振幅な異常脳波の検出を目的としています。睡眠ポリグラフ検査では、睡眠の深さを調べることを目的とし、特に睡眠段階N2の指標となる低振幅紡錘波(常に低振幅ではない)を見逃さないために波形を大きくします。さらに、脳死判定を行う場合、通常の臨床脳波の4倍(2.5µV/mm)の感度を用います。これは脳活動の有無を脳波によって判断することを目的とするためです。このように、対象となる波形によって用いられる感度が異なります。

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